ドライフラワーは生花と違って水やりが不要で、長く楽しめるインテリアとして人気です。
しかし、正しいお手入れをしないと色あせやカビが発生し、数週間で劣化してしまうこともあります。
この記事では、ドライフラワーを美しい状態で長持ちさせるための具体的な方法をご紹介。適切な管理で長くドライフラワーを楽しみましょう。
ドライフラワーが劣化する3つの原因
ドライフラワーが傷んでしまう主な原因を知っておくことで、効果的な対策が取れるようになります。
ここでは特に注意すべき3つのポイントを解説していきます。
原因1:湿気によるカビの発生
ドライフラワー最大の敵は湿気です。
乾燥させた花でも、空気中の水分を吸収してしまうとカビが生えやすくなります。特に梅雨時期や湿度の高い夏場は要注意。
白い粉のようなものが付着していたり、独特の臭いがしたりする場合はカビの可能性が高いでしょう。
一度カビが生えると完全に除去するのは難しく、他のドライフラワーにも広がってしまいます。
原因2:直射日光による色あせ
美しい色合いを保つためには、紫外線対策が欠かせません。
直射日光に当たり続けると、花びらの色素が分解されて退色してしまいます。
赤やピンク、紫などの鮮やかな色ほど、紫外線の影響を受けやすい傾向があります。
レースカーテン越しの光でも徐々に色あせが進むので、窓際に飾るのは避けた方が良いでしょう。
原因3:ホコリの付着と型崩れ
ドライフラワーはホコリが溜まりやすく、放置すると見た目が悪くなるだけでなく、重みで花びらが垂れ下がったり、茎が曲がったりすることも。
また、ホコリは湿気を含みやすいため、カビ発生のリスクも高めてしまいます。
定期的なお手入れで、美しい形状を保つことが大切です。
色あせ防止の工夫

せっかくのドライフラワーの色を長く楽しむための、すぐに実践できる方法をご紹介します。
ヘアスプレーでコーティング
家庭にあるヘアスプレーが、実は色あせ防止に役立ちます。
花から30cm程度離して、全体に薄く吹きかけましょう。
スプレーの被膜が紫外線や湿気から花を守ってくれる効果があります。
ただし、近づけすぎたり大量に吹きかけたりすると、花が重くなって垂れ下がってしまうので注意してください。
無香料のハードタイプを選ぶと、仕上がりがきれいになりますよ。
こまめにほこりを払う
週に1回程度、やわらかいブラシや羽根ぼうきでホコリを優しく払いましょう。
メイク用の大きめブラシや、カメラレンズ用のブロワーも便利です。
ホコリを取り除くことで、花本来の色がくすまず美しく見えます。
強く叩いたりこすったりすると花びらが取れてしまうので、そっと扱うのがポイントです。
ドライヤーの冷風を弱めに当てる方法も効果的ですが、強風は避けましょう。
カビ対策と湿気管理
カビを防ぐための具体的な対策方法をお伝えします。
これらの工夫で、ドライフラワーの寿命は大きく延びます。
ドライフラワー専用のスプレーでコーティング
市販されているドライフラワー専用の保護スプレーは、防カビ効果に優れています。
通常のヘアスプレーよりも防湿性が高く、長期保存に適しています。
使用する際は、購入後すぐに全体にムラなく吹きかけるのがおすすめ。
価格は1,000円前後からありますが、大切なドライフラワーを守る投資として考えると良いでしょう。
スプレー後は完全に乾かしてから飾るようにしてください。
炭を置く
ドライフラワーの近くに炭を置くと、自然な調湿効果が期待できます。
炭は余分な湿気を吸収し、乾燥しすぎると水分を放出する性質があります。
竹炭や備長炭を小さな容器に入れて、飾り棚の隅に置いておくだけでOK。
見た目が気になる場合は、麻袋や布に包んで使用しても効果があります。
炭は2〜3ヶ月に一度、天日干しをすることで繰り返し使えて経済的です。
飾る場所の選び方

どこに飾るかで、ドライフラワーの持ちは大きく変わります。
適切な場所を選んで、長く美しい状態を保ちましょう。
風通しの良い日陰に飾る
理想的な飾り場所は、適度な風通しがあって直射日光の当たらない場所です。
- リビングの壁面
- 玄関ホール
- 寝室
などがおすすめです。
またエアコンの風が直接当たると極度に乾燥して、花びらが縮んだり割れたりすることがあるので注意しましょう。
天井近くの高い位置に吊るすスワッグスタイルは、湿気がこもりにくくおすすめです。
湿気の多い水回りや窓際を避ける
避けるべき場所のチェックリスト
- キッチン(調理時の蒸気で湿度が上がる)
- 浴室や洗面所(常に湿度が高い)
- 窓際の直射日光が当たる場所
- 結露しやすい窓の近く
- エアコンや暖房器具の真正面
これらの場所は、カビや色あせのリスクが非常に高くなります。
特に北向きの窓際は一見良さそうですが、結露が発生しやすいので注意しましょう。
ドライフラワーについてよくある質問
ドライフラワーを楽しむ上で、多くの方が疑問に思う点をまとめました。
寿命はどれくらい?いつまで飾れる?
適切な環境で管理すれば、3ヶ月から1年程度は美しい状態を保てます。
花の種類によっても異なり、バラやアジサイは比較的長持ちしやすい一方、デリケートなかすみ草などは3〜6ヶ月が目安です。
色あせや形崩れが目立ってきたら、新しいものに交換するタイミング。
季節ごとに飾り替えを楽しむのも良いでしょう。
カビが生えた時の正しい対処法
軽度のカビであれば、乾いた布やティッシュで優しく拭き取ってください。
その後、風通しの良い場所で数日間しっかり乾燥させます。
ただし、広範囲にカビが広がっている場合は、残念ですが処分した方が安全です。
他のドライフラワーへの感染を防ぐためにも、早めの判断が重要になります。
捨て方は?運気との関係
風水では、枯れた植物は「陰の気」を持つとされています。
色あせや劣化が進んだドライフラワーは、感謝の気持ちを込めて処分しましょう。
捨て方は自治体のルールに従い、一般的には「燃えるゴミ」として出せます。
気になる方は、白い紙に包んで塩を振ってから処分すると良いとされています。
定期的に新しいものに替えることで、インテリアも気持ちもリフレッシュできますよ。
まとめ
ドライフラワーを長持ちさせるポイントは、湿気・直射日光・ホコリの3つから守ることです。
ヘアスプレーやドライフラワー専用スプレーでのコーティング、炭を使った湿気対策など、すぐに実践できる方法がたくさんあります。
飾る場所は風通しの良い日陰を選び、水回りや窓際は避けましょう。
適切なお手入れをすれば、半年から1年は美しい状態で楽しめます。
定期的にホコリを払い、劣化が目立ってきたら新しいものに交換することで、いつも素敵な空間を保てますよ。


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