ドライフラワーは生花と違って水やりの必要がないため、手間がかからないインテリア。
しかし、長く美しさを保つためには適切なお手入れが欠かせません。
ほこりや湿気、直射日光などによって、せっかくの美しいドライフラワーが色あせたり劣化したりすることも。
この記事では、ドライフラワーを飾った後の具体的なお手入れ方法から、色あせや型崩れを防ぐコツ、寿命の見極め方まで詳しく解説していきます。
ドライフラワーを飾った後に必要なお手入れ
ドライフラワーは飾りっぱなしにしていると、どうしてもほこりが溜まってしまいます。
定期的な掃除が美しさを保つ秘訣です。乾燥して繊細になっているため、優しく扱いましょう。
筆やメイクブラシを使った優しい掃除
ドライフラワーのほこり取りには、柔らかい筆やメイクブラシが最適です。
水彩画用の筆や、使わなくなったチークブラシなどを活用しましょう。
花びらや葉の表面を優しくなでるように、ほこりを払い落とします。
特に細かい部分や花びらの隙間は、小さめの筆を使うときれいに掃除できます。
週に1回程度のペースでお手入れすると、ほこりが固まらず美しい状態を保てるでしょう。
ドライヤーの冷風で吹き飛ばす方法
広い範囲のほこりを素早く落としたい時は、ドライヤーの冷風が便利です。
必ず冷風モードを使用しましょう。温風は花を傷めたり、変形させたりする原因になります。
ドライフラワーから30cm以上離して、弱めの風量で優しく吹きかけましょう。
ただし、花びらが取れやすくなっている古いドライフラワーには不向きなので、状態を見ながら判断することが大切です。
綺麗が続く!ドライフラワーの色あせ防止のコツ

ドライフラワーの最大の魅力である色合いを長持ちさせるには、飾る場所と環境選びがポイントになります。
ちょっとした工夫で、鮮やかな色を数ヶ月から1年以上キープできます。
コツ1:湿気を避けた場所に飾る
湿気はドライフラワーの大敵です。
水分を吸収すると花がふやけてしまい、カビが生える原因にもなります。
避けるべき場所
- 浴室や洗面所
- キッチンのシンク周り
- 窓際(結露しやすい)
- 加湿器の近く
風通しの良いリビングや寝室がおすすめの飾り場所です。
梅雨時期は特に注意が必要なので、除湿器やエアコンを活用しましょう。
コツ2:直射日光を防いで色あせ対策
紫外線はドライフラワーの色素を分解してしまいます。
窓際に飾る場合は、レースカーテン越しの光が当たる程度にとどめましょう。
明るい室内でも、直射日光が当たらない場所なら問題ありません。
北向きの窓や、間接照明だけの空間も適しています。
特に赤やピンク系の花は色あせしやすいため、光の当たり方には十分気をつけてください。
コツ3:型崩れ防止に専用スプレーを活用
ドライフラワー用の保護スプレーを使うと、薄い膜を作って花を保護してくれるので、型崩れや花びらの落下を防げます。
使い方のポイント
- 屋外や換気の良い場所で使用
- 30cm以上離して軽くスプレー
- 薄く何度かに分けて吹きかける
- 完全に乾燥させてから飾る
ただし、スプレーをかけすぎると逆にベタついたり、色が変わったりすることもあるので注意が必要です。
湿気の多い時期の工夫
日本の梅雨や夏場は、ドライフラワーにとって過酷な環境。
しかし、適切な保管方法を知っておけば、湿気の多い時期も乗り越えられます。
密閉容器で保管
長期保存や湿度の高い時期には、密閉容器での保管がおすすめです。
ガラス瓶やプラスチック製の保存容器に入れれば、湿気から守れます。
見た目も美しいガラスドームやクローシュに入れると、インテリアとしても楽しめるでしょう。
蓋つきの容器なら、ほこりも防げて一石二鳥です。
シリカゲル・防虫剤を活用
保管容器の中に乾燥剤(シリカゲル)を一緒に入れると、より効果的に湿気対策ができます。
お菓子の袋に入っている小さな乾燥剤を取っておくと便利です。
また、ドライフラワーには虫が寄ってくることもあるため、防虫剤の使用も検討しましょう。
おすすめの防虫対策
- 衣類用の防虫剤を近くに置く
- ラベンダーやローズマリーなど香りのあるドライハーブを一緒に飾る
- 定期的に様子をチェックする
色あせを防いで綺麗に保つポイント
ここまでお伝えした内容に加えて、さらに長持ちさせるポイントをまとめます。
長持ちチェックリスト
| ポイント | 具体的な対策 |
| 温度管理 | 冷暖房の風が直接当たらない場所に置く |
| 振動対策 | 人がよく通る場所を避ける |
| 花選び | スターチスやカスミソウなど丈夫な花を選ぶ |
| 配置 | 壁に吊るすと型崩れしにくい |
エアコンの風が直接当たる場所は避けましょう。
乾燥しすぎて花がボロボロになったり、逆に結露で湿気を含んだりします。
また、ドアの開閉による振動も花びらが落ちる原因になるため、静かな場所がベストです。
ドライフラワーはいつまで?寿命の目安と処分方法

どんなに大切にお手入れしても、ドライフラワーには寿命があります。
適切なタイミングで新しいものに交換することも、インテリアを楽しむコツです。
寿命のサインと飾る期間の目安
一般的なドライフラワーの寿命は、適切な環境で3ヶ月〜1年程度です。
以下のようなサインが出たら、交換を検討しましょう。
処分を考えるサイン
- 色が茶色く変色してきた
- 花びらがポロポロ落ちる
- カビや虫が発生している
- 全体的にくすんで見える
- 嫌な臭いがする
ユーカリやラグラスなど、もともと色が薄い植物は比較的長持ちします。
逆に鮮やかな色の花ほど、色あせが目立ちやすい傾向があります。
運気も意識した感謝の気持ちを込めた捨て方
風水では、枯れた植物は運気を下げると言われています。
美しさが失われたドライフラワーは、感謝の気持ちを込めて処分しましょう。
おすすめの処分方法
- 白い紙に包んで可燃ゴミとして出す
- 庭があれば土に還す
- 塩で清めてから処分する
特別な思い入れのあるドライフラワーは、写真に残しておくのもおすすめです。
新しいドライフラワーを迎えることで、気分も空間もリフレッシュできますよ。
ドライフラワーお手入れのよくある質問
ドライフラワーを育てる中で、よくある疑問にお答えします。
ポロポロ落ちる花びらや葉の対処法は?
花びらが落ちやすくなってきたら、寿命が近づいているサインです。
完全に防ぐことは難しいですが、フラワー用コーティングスプレーである程度抑えられます。
また、吊るして飾ると重力で花びらが引っ張られにくくなり、落下を遅らせることができるでしょう。
落ちた花びらは、小瓶に集めてポプリとして楽しむのもおすすめです。
虫がわいた時の駆除方法は?
小さな虫を見つけたら、すぐに対処が必要です。
まずはドライフラワーを屋外に出し、優しく振って虫を落とします。
その後、殺虫スプレー(植物用)を吹きかけるか、密閉容器に防虫剤と一緒に入れて1週間ほど置きましょう。
被害が広がっている場合は、残念ですが処分した方が安全です。
レジンを使った永久保存はできる?
UVレジンやエポキシレジンで固めれば、半永久的に保存できます。
小さな花をレジンに閉じ込めて、アクセサリーやキーホルダーを作る方法が人気です。
ただし、レジン液の硬化時に発熱するため、繊細な花は変色することもあります。
初めての方は、小さな花で試してから本格的な作品作りに挑戦するのがおすすめです。
まとめ
ドライフラワーは適切なお手入れで、長く美しさを楽しめるインテリアです。
定期的なほこり取り、湿気と直射日光を避けた飾り方、そして状態に応じた保管方法が長持ちの秘訣になります。
寿命のサインを見逃さず、美しい状態で楽しむことを心がけましょう。
感謝の気持ちを込めて処分し、新しいドライフラワーを迎えることで、いつも素敵な空間を保てます。
この記事でご紹介した方法を参考に、ドライフラワーのある暮らしを存分にお楽しみください。


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