ドライフラワーは季節ごとに旬の花材を使うことで、より美しく、長持ちする作品を作れます。
この記事では、春夏秋冬それぞれの季節におすすめの花材を厳選してご紹介。各花材の特徴や魅力、初心者でも簡単にできる作り方まで詳しく解説しますので、季節の移り変わりを感じながらドライフラワー作りを楽しんでみてください。
春におすすめのドライフラワー花材3選
ミモザ
ミモザは春を代表する黄色い小花が魅力的な花材です。
ふわふわとした丸い花房が集まった姿は、お部屋を明るく華やかに彩ってくれます。ドライにすると鮮やかな黄色が少し落ち着いた金色に変化し、アンティークな雰囲気を楽しめるのが特徴です。
吊るすだけで簡単にドライフラワーになるため、初心者の方にもおすすめ。スワッグやリースに加えると、春らしい明るさをプラスできるでしょう。
スターチス
スターチスはカサカサとした質感で、生花の状態からすでにドライフラワーのような見た目をしています。
紫、ピンク、白、黄色など豊富なカラーバリエーションがあり、色落ちしにくいのが大きな魅力です。小さな花が集まった形状は繊細で可愛らしく、どんなアレンジにも合わせやすい万能な花材といえます。
失敗が少なく長期保存できるため、ドライフラワー初心者の練習にも最適です。
ユーカリ
ユーカリは爽やかな香りとシルバーグリーンの葉が人気の定番花材です。
丸葉のポポラスや細長い葉のグニーなど、品種によって異なる表情を楽しめます。ドライにしても香りが残り、防虫効果も期待できるため実用性も高いのが嬉しいポイントです。
単体で飾ってもおしゃれですし、他の花材と組み合わせるとナチュラルな雰囲気を演出してくれます。
夏におすすめのドライフラワー花材3選
ラベンダー
ラベンダーは紫色の小花と心地よい香りが特徴的な、夏の代表的なハーブです。
ドライにすると香りが長く持続し、リラックス効果やアロマテラピーとしても活用できます。細長い茎に並ぶ花穂は、束ねるだけでナチュラルな美しさを発揮してくれます。
サシェや香り袋に入れてクローゼットに飾れば、衣類の防虫対策にもなります。紫のグラデーションが上品で、どんなインテリアにも馴染みやすい花材です。
紫陽花
紫陽花は梅雨の時期に咲く花ですが、夏にドライフラワーにするのに最適な花材です。
ボリュームのある花房は存在感抜群で、1輪だけでも華やかなアレンジが完成します。青、紫、ピンク、白など色の変化を楽しめるのも魅力のひとつです。
ドライインウォーター法でゆっくり水分を抜くと、きれいな色を残しながら乾燥させることができます。アンティークな色合いに変化する過程も楽しんでください。
千日紅
千日紅は小さな丸い花が可愛らしく、その名の通り色が長持ちする優秀な花材です。
赤、ピンク、白、紫などカラフルな色展開があり、ドライにしても鮮やかさをキープしてくれます。コロンとした花の形はポップで親しみやすく、子ども部屋の飾りにもぴったりです。
茎が細くて扱いやすいため、初めての方でも簡単にアレンジを楽しめます。
秋におすすめのドライフラワー花材3選

パンパスグラス
パンパスグラスは秋を象徴するふわふわとした穂が美しい人気の花材です。
大きな羽のような穂は存在感があり、1本飾るだけでお部屋が一気におしゃれな雰囲気になります。ベージュやホワイト、ピンクベージュなど落ち着いた色合いは、ナチュラルインテリアやボヘミアンスタイルにぴったり。
背が高いので床置きの花瓶に活けると、空間に動きと奥行きが生まれます。
コットンフラワー
コットンフラワーはふわふわの綿が実る、温かみのある秋冬向けの花材です。
白い綿の柔らかな質感は、見ているだけで優しい気持ちになれます。ナチュラルでシンプルな見た目は、どんな花材とも相性が良く、アレンジの幅を広げてくれるでしょう。
枝ぶりを活かしてそのまま飾ると、素朴でかわいいインテリアアイテムになります。
ワレモコウ
ワレモコウは深い赤茶色の小さな花穂が秋らしい、和の雰囲気を持つ花材です。
控えめで落ち着いた色合いは、シックで大人っぽいアレンジに好適。細い茎がしなやかに揺れる姿は繊細で、野の花のような自然な美しさを感じられます。
和風のインテリアはもちろん、モダンな空間にもマッチする万能な花材です。
冬におすすめのドライフラワー花材3選
針葉樹(ヒムロスギ・ブルーアイス)
針葉樹は冬ならではの爽やかな香りと深い緑色が魅力的な花材です。
ヒムロスギは細かい葉が密集していて、クリスマスリースの定番素材として人気があります。ブルーアイスは青みがかった銀色の葉が美しく、モダンな印象を与えてくれます。
どちらも香りが良く、冬の季節感を演出するのにぴったりな花材です。ドライにしても香りが残るのが嬉しいポイントです。
南天の実
南天の実は縁起の良い赤い実が美しい、お正月飾りに欠かせない花材のひとつ。
鮮やかな赤色は冬の景色に映え、華やかさと温かみを添えてくれます。「難を転じる」という縁起の良い意味を持つため、お正月のしめ飾りやアレンジメントに取り入れると喜ばれます。
実だけでなく葉も美しいので、枝ごと飾るのもおすすめです。
松ぼっくり
松ぼっくりは自然素材ならではの温かみと、ナチュラルな質感が楽しめる冬の定番素材です。
大きさや形が様々で、拾い集める楽しみもあります。そのまま飾っても可愛いですし、リースやスワッグのアクセントとして使うと立体感が生まれます。
クリスマスシーズンには、白くペイントしたり金色にスプレーしたりして、オリジナルの装飾を楽しむこともできます。
初心者でも簡単なドライフラワーの作り方

ハンギング法
ハンギング法は、花を逆さまに吊るして乾燥させる最もシンプルな方法です。
花を数本ずつ束ねて麻ひもや輪ゴムで縛り、風通しの良い日陰に吊るすだけで完成します。直射日光を避けることで、色あせを防ぎながらきれいに乾燥させることができます。
2週間から1ヶ月程度で完全に乾燥するので、気長に待ちましょう。乾燥中の花も素敵なインテリアになります。
ドライインウォーター法
ドライインウォーター法は、少量の水に活けながらゆっくり乾燥させる方法です。
花瓶に2〜3cmほどの水を入れて花を活け、水を足さずに自然に乾燥するのを待ちます。紫陽花やミモザなど、水分をゆっくり抜きたい花材に適しています。
急激な乾燥を避けることで、花びらのひび割れを防ぎ、美しい状態を保つことができます。
シリカゲル法
シリカゲル法は、乾燥剤を使って短期間で花を乾燥させる方法です。
密閉容器にシリカゲルを敷き詰め、その上に花を置いてさらにシリカゲルで覆います。1週間ほどで完成し、色鮮やかに仕上がるのが最大の特徴です。
バラやガーベラなど、立体的な形を残したい花に向いています。100円ショップでもシリカゲルが手に入るので、手軽に始められます。
季節の花材で作るおしゃれなアレンジアイデア

壁を彩るスワッグ
スワッグは花を束ねて壁に飾るヨーロッパ発祥のアレンジ方法です。
季節の花材を組み合わせて束ねるだけなので、初心者でも気軽にチャレンジできます。春はミモザとユーカリ、秋はパンパスグラスとワレモコウなど、季節感のある組み合わせを楽しんでください。
麻ひもやリボンで結んで壁に掛けると、お部屋が一気におしゃれになります。
贈り物にも最適なリース
リースは輪の形が永遠や幸福を象徴する、縁起の良いアレンジメントです。
リース台に花材を接着剤やワイヤーで固定していくだけで、オリジナルのリースが完成します。クリスマスには針葉樹と松ぼっくり、春には明るい色のスターチスなど、季節に合わせたテーマで作ると素敵です。
玄関ドアに飾ったり、お友達へのプレゼントにしたりと、様々な用途で楽しめます。
空間を飾るガーランド
ガーランドは紐に花材を吊るして作る、動きのある飾りです。
麻ひもやワイヤーに、ドライフラワーを等間隔で結びつけていきます。窓辺や壁に横向きに飾ると、お部屋に優しいアクセントが生まれます。
千日紅やスターチスなど小ぶりな花材を使うと、繊細で可愛らしい雰囲気に仕上がります。誕生日パーティーやイベントの装飾にもぴったりです。
まとめ
季節ごとに旬の花材を使うことで、一年中ドライフラワーの魅力を楽しむことができます。
春の明るいミモザ、夏の爽やかなラベンダー、秋の温かみのあるパンパスグラス、冬の凛とした針葉樹など、それぞれの季節ならではの美しさがあります。初心者の方でも、ハンギング法やドライインウォーター法を使えば簡単に作ることができます。
季節の花材を使ったスワッグやリース、ガーランドなど、様々なアレンジ方法にチャレンジして、自分だけのドライフラワー作品を作ってみてください。お部屋に飾ったり大切な人へ贈ったりして、ドライフラワーのある暮らしを楽しみましょう。


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