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初心者でも手軽に挑戦!綺麗なドライフラワー作りの完全ガイド

ドライフラワー作り方

生花の美しさをより長く、特別な形で残したいと願ったことはありませんか?大切な人からもらった花束や、お気に入りの生花をいつまでも眺めていたい。そんな願いを叶えるのが、花々の水分を丁寧に抜き取って作るドライフラワーです。


生花が持つ瑞々しさとはまた異なる趣きと温かみをたたえるドライフラワーは、インテリアとして飾るだけでなく、心温まるギフトやクリエイティブなクラフト素材としても幅広く活用できます。


「ドライフラワー作りは難しそう…」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はご自宅で意外と簡単に挑戦できるんです。


今回は、ドライフラワー作りが初めての方でも「これなら挑戦できる」と感じていただけるよう、基本的な乾燥方法から、失敗を避けるための秘訣、そして空間をおしゃれに彩る飾り方まで、詳しくご紹介します。ぜひ、お気に入りの花々を永く楽しむための新しいヒントを見つけてくださいね。

目次

ドライフラワーとは?その本質と魅力

ドライフラワー花材

ドライフラワーとは、生花から水分を取り除き、乾燥させた状態の花々を指します。かつて中世ヨーロッパでは、各家庭で日常的に作られていたほど、人々に身近な存在でした。

生花の鮮やかさとは一線を画す、落ち着いた色彩と独特の質感が最大の魅力です。お気に入りのブーケや、思い出の詰まった花を朽ちることなく、美しい姿で永く手元に残せることから、多くの方に愛されています。

ドライフラワーの作り方を具体的に解説

ドライフラワーの作り方①「ハンギング法」

最もシンプルで手軽に始められる自然乾燥法がハンギング法です。

お花を逆さに吊るすだけでドライフラワーにできるため、特別な道具は一切不要です。ドライフラワー作りが初めての方にも最適な手法と言えるでしょう。

お花を逆さにするこの方法なら、花の首がまっすぐに保たれ、美しい形を崩さずに乾燥させることができます。乾燥中も、そのままインテリアとして空間をおしゃれに演出してくれますよ。

準備するもの

  • お花
  • 麻紐または輪ゴム

手順

  1. お花の下準備
    水に浸かっていた部分を切り落とし、茎の下の方にある余分な葉を取り除きます。
  2. 束ねて固定
    一本ずつ分けて吊るすか、数本まとめて輪ゴムで束ねてから、麻紐でしっかりと縛ります。乾燥すると茎が縮むため、輪ゴムを使うと落ちにくくなります。ただし、束ねすぎると乾燥しにくくなるので注意が必要です。
  3. 風通しの良い場所に設置
    直射日光が当たらず、風通しの良い場所に逆さに吊るせば完了です。乾燥期間は花の種類によりますが、通常1~2週間程度です。早く乾燥させたい場合は、除湿機や扇風機の微風を活用するのも効果的です。

こんなお花に特におすすめ

  • 水分量が少ないお花
  • 逆さに吊るしても形が変わりづらいお花
  • 色が抜けにくいお花

具体的には、ミモザ、バラ、カスミソウ、スターチス、スモークツリーなどが挙げられます。ミモザは、吊るしている間も可愛らしい形が美しく、そのままリースに加工するのも素敵です。

ドライフラワーの作り方②「シリカゲル法」

シリカゲル法は、特殊な乾燥剤を用いることで、生花が持つ鮮やかな色彩と繊細な形を驚くほど忠実に再現できるドライフラワー作りの技術です。

この方法の最大の特長は、まるで生花をそのまま閉じ込めたかのような美しさを保てる点にあります。

色褪せしやすい花や、花びらが柔らかく形が崩れやすい花など、他の方法では難しかった種類でも、理想的な仕上がりを期待できます。アクセサリーやハーバリウムなど、小さく加工する作品に特に推奨される手法です。

準備するもの

  • お花
  • ドライフラワー用シリカゲル乾燥剤
  • 密閉容器(タッパーやガラス瓶など)
  • スプーン

手順

  1. お花を短くカット
    花首から約2cm下の位置で茎を短くカットします。
  2. 容器にシリカゲルと花を配置
    密閉容器の底にシリカゲルを1cmほど均一に敷き詰め、その上にお花を置きます。複数入れる場合は、花同士が重ならないように注意して配置しましょう。
  3. シリカゲルで花を覆い尽くす
    スプーンを使って、花の上に優しくシリカゲルを振りかけ、花全体を完全に埋め尽くします。花びらの細かい隙間にも行き渡らせるのがポイントです。
  4. 密封して乾燥
    蓋をしっかりと閉め、直射日光が当たらない場所で数日〜1週間ほど静かに置きます。
  5. シリカゲルを丁寧に取り除く: 乾燥後、花をそっと取り出し、花びらの間に残ったシリカゲルを丁寧に払い落として完成です。シリカゲルの取り残しは、変色や腐敗の原因となるため注意が必要です。

こんなお花に特におすすめ

  • 生花の色合いをそのまま維持したいお花
  • 柔らかく、花びらが散りやすいお花
  • 水分量が多く、他の方法では乾燥が難しいお花
  • 立体的な形状を美しく保ちたいお花

具体的には、バラ(花びらの多い品種)、ガーベラ、ユリ、チューリップ、ビオラ、クリスマスローズ、クレマチスなどが挙げられます。ガーベラのようにドライフラワーが難しいとされる花でも、この方法なら美しい形を保てます。

ドライフラワーの作り方③「ドライインウォーター法」

ドライインウォーター法は、ごく少量の水を入れた花瓶に生花を活けたまま、自然な蒸発作用でゆっくりと乾燥させる手法です。

お花を逆さに吊るす必要がないため、花びらが自然に開いた状態や、ふんわりとした丸みのあるフォルムをそのまま残したい場合に特に効果を発揮します。生花として飾りながら、徐々にドライフラワーへと変化していく過程そのものを楽しめるのも、この方法の大きな魅力です。

準備するもの

  • お花
  • 花瓶

手順

  1. 花瓶に水を少量入れる
    花瓶に深さ1~5cm程度の少量の水を注ぎます。
  2. お花を挿して置く
    お花を花瓶に挿し、風通しの良い日陰に置きます。水は追加せず、自然に少しずつ蒸発させていきます。
  3. 乾燥をゆっくり待つ
    お花が完全にドライフラワーになるまで、1~2週間ほど待ちます。生花を鑑賞する喜びと、その姿が移り変わっていく過程を同時に楽しんでください。

こんなお花に特におすすめ

  • 花の形がふんわりとしたもの
  • 茎がしっかりしているもの
  • 丸い形やふんわり感を大切にしたいお花

具体的には、バラ(茎が太いもの)、ユーカリ、アジサイ、そしてカスミソウが特におすすめです。カスミソウは花びらの水分が少ないため、生花とほとんど変わらない状態を保ちやすいです。ただし、時間が経つと重力で茎が曲がってしまう可能性があるため、茎が細いお花には不向きです。

ドライフラワーの作り方④「グリセリン法」

グリセリン法は、グリセリン溶液を用いて植物の細胞に水分ではなくグリセリンを浸透させることで、生花のようなしっとりとした質感や柔らかなボリューム感を保つ乾燥技術です。

この方法の最大の特長は、お花のふんわりとした風合いや生花に近い状態を長く維持できる点にあります。特に、葉物や木の実、お花のボリューム感をそのまま残したい場合に優れた効果を発揮します。また、グリセリンが植物組織に満たされることで、乾燥後も花びらが散りにくくなるという大きな利点もあります。

準備するもの

  • お花、葉、木の実
  • グリセリン
  • 熱湯
  • 容器(漬け込む場合)
  • ラップ(漬け込む場合)
  • 花瓶(吸い上げさせる場合)

手順

グリセリン法には、「漬け込む方法」と「吸い上げさせる方法」の2種類があります。

【漬け込む方法】(葉や木の実におすすめ)

  1. グリセリン溶液を調合: グリセリン1に対し熱湯3の割合で混ぜ合わせます。
  2. 植物を浸す: 容器に溶液を入れ、木の実や葉などを完全に浸します。ホコリが入らないようにラップでしっかりと蓋をしましょう。
  3. 乾燥: 直射日光が当たらない場所で1週間ほど置きます。乾燥したら取り出し、表面の溶液を優しく拭き取って完成です。

【吸い上げさせる方法】(お花におすすめ)

  1. グリセリン溶液を調合: 漬け込む方法と同様に、グリセリン1に対し熱湯3の割合で溶液を作り、冷まします。
  2. 花瓶に挿す: 冷ました溶液を花瓶に入れ、お花を挿します。お花が溶液を吸い込みやすいよう、茎に切り込みを入れておくとより効果的です。
  3. 乾燥を待つ: 冷暗所で1週間〜10日ほど、お花にグリセリン液を吸わせます。葉や花びらの表面に溶液が染み出してきたら完成の合図です。

こんなお花や植物に特におすすめ

  • 花のふんわり感を保持したいお花
  • 葉や木の実
  • 咲いたばかりの元気な状態のお花
  • 花びらの重なりを長く楽しみたいお花

具体的には、バラが特におすすめです。バラが持つ美しい花びらの重なりを、グリセリン法なら長期間にわたって鑑賞することができます。

ただし、元気がなくしおれかけたお花だとグリセリン液をうまく吸い上げられず、失敗する可能性があるので、新鮮で活きの良いお花を選ぶことが大切です。また、吸い上げの際に花びらが溶液に触れると失敗しやすいため注意しましょう。

初心者が陥りやすい失敗と避けるべき注意点

美しいドライフラワー作りを成功させるために、初心者がよくしてしまう失敗を避け、以下のポイントに注意しましょう。

  • 多湿な時期や場所を避ける
    • 梅雨時や湿度が高い環境では、カビ発生の温床となります。湿度計で50%以下を目安にし、エアコンや除湿機を積極的に活用しましょう。
  • 直射日光に当てない
    • 直射日光はドライフラワーの色を著しく損なう原因となるため、避けるべきです。明るくても、日光が直接当たらない場所を選ぶことが非常に重要です。
  • 花のタイミングを見極める
    • ドライにする最適なタイミングは、花が咲き始めか満開の状態です。すでに元気を失い始めた花では、理想的な仕上がりを期待できません。
  • 乾燥時間を無理に早めない
    • 「早く仕上げたい」という焦りから、無理に高温で乾かすと、花が茶色く変色してしまいます。自然なペースでゆっくりと乾燥させることが、美しく仕上げるための鍵です。

ドライフラワーの保存方法と魅力的な飾り方のヒント

丹精込めて作り上げたドライフラワーは、できる限り長くその美しさを保ちたいものですよね。

ここからは、完成したドライフラワーを長持ちさせるための保存方法と、空間をおしゃれに演出する飾り方のコツをご紹介します。

保存時の基本的な注意点は、乾燥させる時と同様に、「風通しが良い」「直射日光が当たらない」「湿度が低い」場所を選ぶことです。適切な環境で丁寧に管理すれば、その美しさを一年以上も長く楽しむことが可能です。

スワッグの保存方法と飾り方

スワッグとは「壁飾り」を意味し、花束をそのまま逆さに吊るすことで、手軽に空間を彩ることができます。

リボンやラフィアで束ねた部分を隠すと、より洗練された印象に仕上がります。玄関やリビングの壁に飾れば、ナチュラルで温かみのある雰囲気を演出できるでしょう。

リースの保存方法と飾り方

ドライフラワーでリースを作る場合は、リース台にワイヤーで花材を丁寧に固定していきます。

同系色でまとめると上品な印象に、複数の色を組み合わせるとカラフルで楽しい雰囲気を生み出せます。季節感のある花材を取り入れれば、年間行事のデコレーションとしても活躍します。

ガーランドの保存方法と飾り方

ガーランドは、小さめの花や葉を紐に繋げて作る装飾です。

小さめの花材を選び、等間隔でワイヤーや糸を使って固定していきます。窓辺や階段の手すりなどに飾ると、空間全体が華やかに彩られます。誕生日パーティーなどの特別な日の装飾にもぴったりです。

まとめ|まずは簡単な方法からドライフラワー作りに挑戦!

今回は、ドライフラワー作りが初めての方でも簡単に挑戦できる4つの乾燥方法をご紹介しました。それぞれの方法には、独自の魅力と特性がありますね。

共通して重要なのは、花が傷む前に迅速に乾燥工程に入ること、そして湿気や直射日光から保護すること、そして何よりも新鮮で元気な状態の花を選ぶことです。

まずは、道具も少なく最も手軽に始められるハンギング法から挑戦してみてはいかがでしょうか?

ドライフラワーは、大切な思い出の花々を永く手元に残せる、心温まる方法です。ぜひご自宅でドライフラワーを作る楽しさを体験し、お部屋を彩るあなただけのオリジナル作品を生み出してくださいね。

きっと「これなら自分でも作れそう!」と感じていただけるはずです。

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